人民日報「新年会を開くべきか否かの鍵は『節約』」
中国企業の新年会(日本の忘年会と似ている)を、「企業にとっての春晩(国営中央テレビ・CCTVが放送する春節を祝う中国の国民的年越し番組。日本の紅白歌合戦に相当する)」とたとえる人がいる。企業が新年会を開催する目的は、従業員全体の士気を盛り上げ、従業員同士の親睦を深め、会社のこれまでの足跡を振り返り、将来に対する展望を総括することにある。人民日報が伝えた。
銀行員の楊さんは、今年の勤め先の新年会で出し物を披露しようと、2500元のレッスン料を払って先生についてダンスを学んだ。さらには、3千数元という大枚をはたいて衣装や小道具も買いそろえた。今年の新年会が取りやめになったと聞いた彼女は、「大変驚いたと同時に、少しがっかりしました。でも、節約自体は良い事です」と感想を漏らした。彼女は、派手な出し物がなく、ドレスコードも定められない、皆が一緒にテーブルを囲んで楽しくお喋りできるような新年会が開催されることを期待している。
国民の多くは、年末の食事会は、リラックスして取りとめのないお喋りをすることで、慌ただしく働いた1年間の労をお互いにねぎらう貴重なチャンスだと捉えている。
今年の中国企業の新年会は、例年とは様相が変わり、直前に取りやめる会社もあって、人々は驚きを隠せない。まさか、新年会が消えてなくなる運命にあるのだろうか?専門家も一般市民も、「急に中止になるのは、浪費の限りを尽くすような超派手な新年会に限られている」との見解を示している。
市民の黄氏は、「資源の無駄遣いや贅沢は、根絶しなければならない。だが、簡素で実益の多い『本来の意義を重視する』新年会は、今後も継続されるべきだ」と主張した。