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新たな有給休暇制度 孔子の日も創設が可能に?

 注目を集めていた「国民観光・レジャー綱要」が発表されると、「新たな有給休暇制度に期待している。同綱要は、休業日の自主決定権を地方・職場に委ねることになる。週末もしくは短めの連休と組み合わせた場合、長期休暇がいくつもできあがる」といった議論の声が巻き起こった。山東商報が伝えた。

 ◆土日+有給休暇、長期休暇を自ら計画することが可能に

 国有企業に勤務している呉さんは、「一部の友人はすでに有給休暇を獲得しているが、当社の有給休暇は現実化していない。当社の経営層には有給休暇という概念がなく、平社員の間でも休暇を取る人がいない。私たちはせいぜい、密かに不満をつぶやくだけだ」と語った。

 発表されたばかりの同綱要により、呉さんにも希望が見えてきた。「同綱要は、機関・団体・企業・事業単位に対して、職員の年間休暇日程を柔軟に計画するよう促している。これが現実になれば、短めの連休や土日と組み合わせ、自分なりの休暇を創造することが可能になる」

 サラリーマンの間では、呉さんのような考え方をする人が多い。保険会社に勤務する陳さんもこれに同感で、「中国は国土面積が広く、地方によって観光に適した季節が異なる。有給休暇制度が現実となれば、旅行の願いを毎年叶えられる」と語った。

 ◆零細企業の従業員、新制度の徹底は困難と懸念

 同綱要が発表され、民間非企業単位(非営利組織の一種)、従業員を雇う個人事業主などの従業員休暇保障措置が改善され、有給休暇の実施状況の監督・検査、および従業員の休暇の権利に対する法的支援が強化されることになった。しかし一部の零細企業で働く市民・ネットユーザーは、「私たちにとって有給休暇は贅沢すぎる」と懸念を表明している。

 あるネットユーザーは、「すべての企業が、独占企業のように国家の支援を受け、太陽の当たる所に生活しているわけではなく、最大限の努力により企業の経営活動を維持している。従業員に期日通りに給与を支給することが最大の責任であり、正直に言えば、企業の業績に関わらず毎年労働者に数十万元のボーナスを支給したいぐらいだ。国家の責任を、経済の中で弱勢に置かれている零細企業に丸投げするべきではない」というミニブログを投稿した。

 ◆休暇の日数に変化なし、休暇日程は地方特色を表現できるか?

 同綱要は小中学生の観光に対しても意見を出し、「休暇の総日数を変えないという条件で、大学は実情と結びつけ、夏季・冬季休暇の日程を調整できる。地方政府は、小中学校の春季・秋季休暇の設定を模索することができる」とまとめた。小中学生の春夏秋冬の4つの休暇に対する規定については、さまざまな声があがっているが、これを強く支持する人もいる。あるネットユーザーは、「小中学生の春休み・秋休みを設定する場合、山東省は礼儀の故郷(孔子の出身地のため)としての特長に基づき、山東省らしい休暇を設定するべきだ。例えば春季・秋季に孔子の遺徳を偲ぶ祭りを開催し、山東省に適した春秋孔子の日を設定してはどうか。学生は休暇を楽しむと同時に、伝統的な文化教育を受けることができる」と提案した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年2月20日

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