北京、8日未明から再び黄砂襲来か
北京市気象局は7日、同市では9日に最大風速13.9-20.7m/sの強風となり、今年2度目となる黄砂に襲われる見込みであることを発表した。気温も大幅に低下する見込みだ。同市では現在も深刻な大気汚染が原因の濃霧に悩まされており、黄砂の到来により引き続き大気汚染が問題となりそうだ。新京報が報じた。
■気温7-9度低下か
市気象台によると、8日の未明から9日の早朝にかけて、黄砂に襲われる見込み。そして、9日の午前より風が次第に強まり、10時前後から夕方ごろまで最大風速20.7m/sの強風となる見込みで、風により黄砂が舞う天気となりそうだ。
さらに、8日夜から10日にかけて、気温が7-9度下がる見込みで、8日夜には最低気温がマイナス1度になる見込み。北西地域や北部の山間ではマイナス5からマイナス7度を記録する所もありそうだ。
■PM2.5が日本の基準の11倍以上に
同市の環境保護観測センターのデータによると、7日午後6時、市内やそのほかのほとんどの地域で、大気の質が「重度汚染」、もしくは「深刻な汚染」となり、ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が最高で1立方メートル当たり400マイクログラムに接近した(日本の基準は1立方メートル当たり1日平均35マイクログラム以下)。
市気象局は、関連企業は汚染物の排出を減らし、市民も「エコ外出」を心がけるよう呼び掛けている。
今回の黄砂襲来に関して、同気象台の喬林・台長は、「春の2月下旬から5月にかけて、モンゴルでサイクロンが発生しやすい状況が続く。世界の北緯40度付近には、黄砂の発生源が多く分布し、気温の上昇や雪解けの影響を受け、地表の砂ぼこりが風に乗ってやってくるため、春には黄砂の襲来が増える」と解説している。
■黄砂発生時期は例年並み
市気象局の金蘭首席予報員によると、風が弱い時に外部から襲来する黄砂と、風が強い時に現地の砂ぼこりが舞い上がる黄砂の2種類がある。ただ今回の黄砂襲来に関しては「砂塵嵐にまではならない」としている。
また、今年に入り今回で2回目の黄砂襲来になることに関しては、「発生の時期や気温の上昇はいずれも例年並み。春の気温は全体的に高くなり、寒気が来ると下がることはあるものの、過ぎ去るとまた暖かくなる」と異常気象ではないことを強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月8日