安倍首相「進まぬ復興を必ず加速させる」
日本時間3月11日午後2時46分。2年前のこの時、巨大地震が東日本を襲った。日本の各地でこの日、大震災の犠牲者を追悼する記念行事が行われた。マグニチュード(M)9を記録した東日本大震災、それに伴い沿岸部の広い範囲に襲来した大津波と放射能漏れ事故は、日本における第二次世界戦争後の最悪の惨事と言われている。日本復興庁の統計データによると、現時点における震災犠牲者は1万5881人、行方不明者は2668人。震災後長期に及ぶ避難生活中に命を落とした人は2303人、震災で崩壊した家屋は12万8800戸。人民日報が伝えた。
■安倍首相「必ず復興を加速させる」
大震災から2年が経ち、被災地各地では、各種復興事業がようやく軌道に乗り始めた。沿岸部の被災者は、高台への集団移住を開始、一部の被災者向け公営住宅の建設が始まり、通信・鉄道などインフラもほぼ復旧した。今月末には、岩手県で118戸、宮城県の58戸の住宅が完成し、来年には岩手で1179戸、宮城で2399戸が完成する。しかし、約31万5千人の被災者が今もなお仮設住宅に住んでいる。この数字は、前年同期に比べ2万8739人しか減っていない。
福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故によって、福島県の広大な土地が放射能汚染にさらされた。しかし、除染作業の進み具合は遅々としており、避難を余儀なくされた人々が近いうちに自宅に戻れる見通しは全く立っていない。原発周辺の放射線量が高い地域は、「汚染特別地域」に指定され、政府が直接管理と除染を行っている。現在、除染作業によって発生した汚染土の搬出先が確保できず、現場に汚染土が置いたままになっている場所が、福島県内で少なくとも4811カ所あるという。
安倍晋三首相は11日、東日本大震災2周年追悼式の席上で、「1日も早い被災地の復興、被災者の生活再建を成し遂げる」と決意を述べた。首相は、式後の記者会見で、被災者向け公営住宅の建設加速や被災者の早期帰宅計画などの内容を盛り込んだ「被災地復興計画」を発表した。