台湾の人6割「自分は中国人」 大陸部との和平協議にも積極的
台湾の政策・制度研究シンクタンク「台湾競争力フォーラム」はこのほど、台湾人の民族意識に関する調査結果を発表。台湾の人の57.5%が自分は「中国人」と考え、44.9%が台湾と大陸部は「和平協議を結ぶべき」と考えていることが明らかになった。同シンクタンクが同調査結果を発表するのは今年3月に続いて2回目。人民日報海外版が報じた。
2007年8月に台湾の学者60人によって立ち上げられた同シンクタンクは、「艾普羅民意調査」に委託し今回の調査を実施。4月23日と24日の2日間、台湾の22県・市在住の20歳以上の成人を対象に電話調査を実施し、1077件の有効回答を得た。調査結果によると、「自分は中国人ではない」との回答が37.6%あったものの、法律的な視点や台湾の利益という視点を加味した場合、同回答は22.5%にまで減少した。一方、自分は「中華民族」との回答は89.3%に上り、「中華民族ではない」との回答は7.5%にとどまった。
同シンクタンクがこの半年で3回実施した調査を踏まえると、自分は「中国人」と回答した台湾の人は57-61%、「中華民族」との回答は86-90%を維持している。一方、「中華民族ではない」との回答は6-8%だった。同調査では、台湾と大陸部の和平協議に関して、回答者の45%が「賛成」、37%が「機が熟していない」と回答。台湾人の多くが積極的な姿勢を見せた。「反対」は8%にとどまった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月10日