中国、大学の出願届提出スタート 人生の先輩から思わぬアドバイスも
中国では「全国大学統一入試(通称、高考)」を6月7、8日に控え、12日、志望校の申し込みが開始。北京市第二十四中学(中高一貫校に相当)の高校3年生の生徒も、教師の指導の下、指定の申し込み専用サイトで出願届を出した。生徒らの志望校の中には、中国医科大学(遼寧省)や華中師範大学(湖北省)、東北大学秦皇島分校(河北省)など、北京以外の大学も数多く含まれていた。北京青年報が報じた。
同校のコンピューター室には同日午前8時から、志望校を選択する高校生の姿があった。ある女子高生2人はなにやらひそひそと相談しながら、志望校を選択。2人の志望校にはいずれも中国医科大学や華中師範大学、陝西師範大学(陝西省)など北京以外の大学が含まれていた。うち倪さんの第一志望はいずれも北京以外。
「北京以外のほうが、いい大学を選択できる。両親も支持してくれている」と語る。北京市第二十四中学の王建・副校長によると、「今年の高考は難易度に調整が加えられ、基礎問題、中級問題、上級問題の割合が過去の4:4:2から5:3:2になった。これは成績が中級レベルの生徒にとっては良い知らせ。受験生は昨年の第2次模試と最近の第1次模試の成績を参考に志望校を選択するとよい」
同現場では、ある女子高生が取材中の記者に「メディア学部はどうか?」と逆取材。記者が「この職業は自由に見えるけど、ストレスも多いし、仕事の時間も不定期」と回答、「慎重に考えるように」とアドバイスする一幕があった。さらに、同女子高生の志望校には、教師を育成する大学も含まれており、現場にいた教師が、「教師は本当にたいへん。もう一度よく考え直して」と説得。先輩らの“アドバイス”に、同女子高生は目をきょとんとさせ、「そんなこと言われたら、志望校がなくなってしまう」と返答していた。
今年、同市の高考申込者は、昨年より700人少ない7万2736人。一方、北京の大学790校の新入生募集枠は計5万2千人。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月13日