中国14省、2013年の賃金ガイドラインを発表
広東省はこのほど、2013年の企業賃金ガイドラインを発表した。9月26日の時点で、中国国内の14省(自治区・直轄市)が2013年の企業賃金ガイドラインを発表している。このうち、昇給率基準が最も高かったのは甘粛省(17%)、最低は広東省(10.5%)だった。中国新聞網が報じた。
広東省人力資源(マンパワー)社会保障庁はこのほど通知を発表した。これによると、今年の省内企業の昇給率は、基準を10.5%、上限を16%、下限を4%に設定されている。
企業の賃金ガイドラインとは、政府がその年の経済発展コントロール目標に基づき、企業に対して提案する昇給率の基準を意味する。この賃金ガイドラインには強制性はないものの、労使の賃金集団交渉の際の参考値となり得る。賃金ガイドラインは、「基準」「上限」「下限」で構成されている。「基準」は、昇級率の平均、「上限」は警戒ラインとも呼ばれ、それを超えてはならない目安となり、「下限」は昇給率がそれ以下であってはならないラインだ。各企業は、社内の実情とガイドラインを睨みあわせ、従業員の昇給率を適宜調整することができる。
9月26日の時点で、広東省を含む全国14省(自治区・直轄市)が2013年の企業賃金ガイドラインの発表を済ませている。14省(自治区・直轄市)のうち、昇給率基準が最も高かったのは甘粛省で17%、最低だったのは広東省で10.5%。
統計データによると、14省(自治区・直轄市)のうち、昇給率上限を設定しなかった福建省を除き、上限が最も高かったのは山東省(22%)。上限が最も低かったのは上海市と広東省でいずれも16%。下限が最も高かったのは、甘粛・四川・吉林の各省でいずれも7%、最低は寧夏回族自治区で0%だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月27日