中国32都市圏の建設計画が明らかに 2030年完成予定
中国において、都市圏を中心とした都市化発展計画の方向性はすでに明確に示され、具体的な都市圏建設目標も確定している。専門家は、「都市圏の建設は、(1)ほぼ完成している11の都市圏 (2)現在建設が進んでいる14の都市圏 (3)今後建設が予定されている7つの都市圏、の三層構造で進められ、2030年には32の都市圏全てが完成するだろう」との見通しを示した。 中国証券報が伝えた。
専門家によると、党中央都市化活動会議において、二線都市と三線都市を中心とした都市化建設の方向性が確定したという。大都市の資源・環境の負荷受容能力に限界がある一方、都市建設のための条件には、県エリアと大都市では依然大きな格差があることから、今のところ、ニ線・三線都市が新型都市化を進める上での突破口となっている。
○三層構造で進められる都市圏建設
都市圏がより広範囲でより優れた資源配置を行い、地理的条件・経済力・経済構造が異なる都市がそれぞれの得意とする機能を分担することによって、都市圏の各都市は、都市単体の場合に比べてより大きな収益分配と効率・利益を得ることが可能となり、都市圏はますます地域経済発展のための重要なエネルギーとなり得る。
専門家によると、都市圏の建設は、以下の三層構造で推し進められるという。
(1)すでにほぼ完成している11都市圏:
珠江デルタ、長江デルタ、北京・天津・河北、山東半島、遼寧半島、長江中流、中原(黄河中流・下流)、成渝(四川省・重慶市)、関中(陝西省渭水盆地の西安を中心とした一帯)、台湾海峡西岸、台湾海峡東岸の11エリア
(2)現在建設が進んでいる14の都市圏:
武漢都市圏、長株潭(湖南省長沙・湘潭・株洲)都市圏、江淮(長江・淮河)都市圏、呼包鄂(内蒙古フフホト・包頭・オルドス)都市圏、蘭州都市圏、烏昌(新疆ウルムチ・チャンギ)都市圏、貴州都市圏、銀川都市圏、ラサ都市圏、太原都市圏、石家荘都市圏、雲南都市圏、環●(●はは番へんにおおざと)陽湖都市圏、南寧都市圏
(3)今後建設が予定されている7つの都市圏:
河南安徽都市圏、河北・山東・河南都市圏、湖北・河南都市圏、徐州都市圏、浙江東部都市圏、スワトウ都市圏、瓊海都市圏。このうち、河南安徽都市圏、河北・山東・河南都市圏、湖北・河南都市圏は地域レベル都市圏の部類に入る。河南安徽都市圏には阜陽・亳州・商丘、周口の各市、河北・山東・河南都市圏には安陽・鶴壁・濮陽・聊城・カ澤・邯鄲の各市、湖北・河南都市圏には信陽・南陽・襄樊・随州・駐馬店の各市が含まれる。
専門家によると、計32の都市圏は2030年までに完成、都市圏の総人口は約8億人、周辺地域を含む都市帯の総人口は12億人に達する見通しという。