道路を横断する時には自動車にひかれることを心配し、エレベーターに乗れば故障を心配し、飛行機を見れば墜落事故が心配になる。魏さんはここ3カ月ほど、こうした様々な「心配」事に悩まされて正常な日常生活が送れなくなっており、このほど武漢市精神衛生センターを訪れた。荊楚網が伝えた。
魏さんは今年45歳で、昨年末からずっと自分に不運が訪れることを心配していた。3月に入ってからは状況がさらに悪化し、昆明駅でのテロ事件のニュースを見て、出張の予定を全て取り消し、またマレーシア航空機の消息を絶った以来はさらに不安が高まり、しょっちゅう泣いてしまうだけでなく、胸が苦しくて動悸がし、呼吸困難に陥っている。
武漢市精神衛生研究所所長の劉小林教授によると、魏さんのようなケースは不安障害の一種にあたるという。最近の様々な事件は多くの一般市民に不安を与えており、こうした影響は大部分の人では徐々に消えていくが、一部の情緒が敏感で心理的な抵抗力の弱い人は不安にとらわれてしまう。
劉教授は、不安障害の患者は近年発症率が高まっており、仕事のテンポの速さや競争の激化などが要因となっており、重大事件などは外的な誘因に過ぎないと語る。「不安を感じやすい人は、ヨガや旅行などでリラックスするとよい」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月12日