習近平国家主席は20日夜、オーストラリアのアボット首相と電話会談した。
アボット首相はマレーシア航空機が消息不明となっている件について習主席に慰問の意を表明するとともに、オーストラリア側による捜索活動の最新状況を報告。衛星画像によってパースの南西3000キロ余りのインド洋南部海域で同機の可能性がある物体を発見し、航空機と軍艦を派遣したことを伝えた。
習主席は情報提供とオーストラリア側の協力に感謝。「これは大変不幸な出来事だ。同機が消息を絶って以来、われわれは中国同胞134人、オーストラリア国民6人を含む各国の乗客の安否をずっと気にかけている。私は直ちに、捜索救難に全力を挙げ、全ての緊急措置をしっかりと行うよう中国の関係機関に命じた。捜索にはオーストラリアを含む各国が積極的に参加している。われわれはオーストラリアが南側で展開している捜索救難活動を称賛する。現在、捜索救難活動は比較的困難で、関係海域の状況は複雑だ。だが一縷でも望みがあれば、100%の努力を払う必要がある。オーストラリア側と関係各国が引き続き捜索救難活動に全力を挙げ、速やかに中国側に状況を伝えることを希望する。中国側の捜索救難活動にも助力してほしい。中国側はオーストラリア側と緊密な意思疎通と協力を継続する。困難な時にあって、中国とオーストラリアの真摯な協力は、両国民の心が通じ合っていることをはっきりと示すものだ」と述べた。
アボット首相は「オーストラリア側は引き続き捜索救難と調査にあらゆる努力を尽くす。中国側と一致協力し、意思疎通を継続し、速やかに情報を交換したい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月21日