米国の「ファーストレディー」、ミシェル・オバマ夫人が大統領を「置き去りにして」、娘2人、母と共に本日北京に到着し、1週間にわたり中国を訪問する。ミシェル夫人にとって米国のファーストレディーとして初の訪中でもある。ミシェル夫人は今回の訪問中、政治は語らず、教育と中米両国の民間交流に専念し、歴史的、文化的名所を見学する。中国の陳明明元大使はこれについて「斬新で、オバマ大統領が中米関係を重視していることをはっきりと示すものであり、今年の中米ハイレベル交流の良いスタートを切るものだ。娘や母と共に中国に来るのは大衆受けが良く、一家の親しみやすいイメージが中国の市民の共感を呼ぶ」と指摘した。北京晨報が伝えた。
中国パブリック・ディプロマシー協会副会長、元駐英大使の馬振崗氏は「昨年6月に中国の習近平国家主席と米国のオバマ大統領が米カリフォルニア州で会談した際、彭麗媛夫人は同行したが、ミシェル夫人は娘の世話を理由にカリフォルニア州に来なかった。今回の訪問によってミシェル夫人はその埋め合わせができる。ミシェル夫人は以前彭夫人に宛てた手紙で、再び会う機会を持ちたい考えを伝えており、今回の訪問はその約束を果たすものともいえる」と指摘した。
ミシェル夫人は訪中に大変興奮し、心待ちにしている。ホワイトハウスはすでにミシェル夫人訪中の特設ホームページを設けた。ミシェル夫人は訪中中、動画や写真を含め旅行日誌を毎日更新するとともに、ネットを通じて寄せられた学生らの質問に答えることを約束している。
訪中についてミシェル夫人はホワイトハウスのブログで「中国は13億人を超える世界最大の人口大国であり、国際社会で重要な役割を発揮している。このため中国訪問は非常に重要だ」との声明を出した。ミシェル夫人は、今回の訪中では教育の力を訴えることが重点とした。