3.機長や副機長がハイジャック犯である可能性は?
――その可能性が最も高い
王氏は、「機長や副機長が同機をハイジャックした可能性は非常に高い。航空機の操縦や設備・システムの遮断など一連の挙動から見て、ハイジャック犯は操縦に精通していると思われる。ハイジャックではない場合も、クルーが事件に関与した疑いは、やはりかなり濃厚だ」と述べた。
「現状から見て、操縦士がハイジャックした可能性がますます高まっている。だが、搭乗していた何者かが操縦士を脅し、ハイジャックした可能性も残されている。ハイジャックでない場合、機器に故障が発生し、機長がそれに気づいた時、マレーシアとベトナム国境付近を飛行していたならば、マレーシア上空まで引き返し、状況をいち早く地上管制に報告し、マレーシア空港への着陸を要請したはずだ。それらが行われなかったことから見て、機長が各種機器やシステムを故意に遮断し、ハイジャックした可能性が高い」と張氏。
4.燃料切れでインド洋南部に墜落したのは、果たして自殺行為か?
――自殺なら、これほど長距離を飛ぶ必要なし
張氏は、「自殺説の可能性はゼロではないが、あまり有力ではない。というのも、自殺には選択肢の幅が広く、さまざまな方法があり、はるばるインド洋南部まで飛ぶ必要はないからだ」と指摘した。
さらに張氏は、「今のところ、誰かが目的の場所まで行き、その後墜落し、目的を果たそうとしたと解釈するのが妥当であろう。その目的が、個人的なものなのか他の組織的なものなのかは、憶測し難い。目指す場所は、無人島あるいはオーストラリア西部の砂漠地帯だったと見られるが、燃料切れあるいは飛行ルートの誤差によって、飛行距離が予想より長くなり、途中で海に墜落したのだろう」との見方を示した。
王氏は、「MH370便の飛行ルートと同機の結末から見た限り、自殺行為の可能性が高い。だが、今のところ残骸は見つかっておらず、この推理を証明できるブラックボックスなどの証拠物も押収されていない」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月25日