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アジアの通貨体制をかき乱す「黒田緩和」 (3)

 黒田緩和から本当に利益を得ることができるのは輸出企業と日本政府だ。まず黒田総裁は前例のない強い政策によって世界中の投資家に信頼性ある円安の約束をし、円安の予想幅が広がった。これが輸出刺激にとってプラスであることは間違いない。次に日銀の援護は、国債発行への日本政府の気力を大幅に高める。日本の政府債務残高は2011年には39兆5000億円、2012年には38兆6000億円増加したが、日銀は国債保有残高を年間50兆円増やす計画だ。日銀がすでに財務省の隷属者と成り果てたことが難なく見てとれる。回復困難な世界経済にとって、持続的な円安が元々激しい貿易競争を一段と白熱させることも間違いない。

 黒田緩和は日本のデフレ脱却を導くためというより、通貨戦争の進軍ラッパを大々的に吹き鳴らすものといったほうがいい。これが日銀の本意であるか否かに関わらず、アジアが新たな通貨安競争に陥ることは避けがたい結末だろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月18日

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