元高が進行、中国輸出企業に影響も (2)
難関を乗り切るため、一部の企業は人民元建ての貿易決済に強い意欲を示している。中央銀行(中国人民銀行)は今後、クロスボーダー貿易・投資における人民元の使用範囲と規模の拡大を続け、年内に個人のクロスボーダー人民元決済を実現する計画だ。しかしこれは根本的な解決方法ではない。
これに対して一部の専門家は、人民元相場決定メカニズムの改革により、人民元を変動相場制に移行させるべきだと提案した。
中国農業銀行の向松祚チーフエコノミストは、「為替相場メカニズム改革、特に為替変動幅の拡大は、企業の危機意識の向上、為替リスク回避ツールによるリスク低減を促す。これは企業の産業アップグレード・モデルチェンジのペースを加速し、輸出商品の技術力と付加価値の増加、商品の国際市場における競争力と発言権の向上を促すだろう。当然ながら、為替相場メカニズム改革は、貿易会社にマイナスの影響も与える。しかし人民元相場の一方的な上昇は、マイナス影響がプラスの影響を上回っている」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月17日