◆機関のデレバレッジを促す
国泰君安証券の固定収益部の担当者である周文淵氏は、「シャドーバンキングの監督管理の強化により、金融資産の負債構造が透明化する。これは経済全体の債務リスクの抑制にとって有利だ。シャドーバンキングの発展を規範化することで、金融機関のリスク選好を改善し、金融機関のデレバレッジを促し、資金に対する需要を減らし、資金調達コストをゆるやかな減少に導くことができる。また監督管理の強化は、シャドーバンキングの規範的な発展にとっても有利だ。シャドーバンキングの資本管理を強化し、その健全で秩序ある発展を促す。特に資産管理や信託などの機関の位置付けがより明確になる」と指摘した。
中国社会科学院金融重点実験室主任の劉煜輝氏は、「監督管理の強化は、資金調達者の拡張をさらに制限する。将来的に、社会の資金調達規模の増加率が低下し、これに伴い固定資産投資も減少するだろう。債務再編などが実施されなければ、一部では資金チェーンの断裂、および信用リスクが発生する可能性がある。しかしその一方で、経済成長率は7%以上を維持しなければならず、資金の確かな需要が存在する。資金調達者が縮小する中、資金の需要が存在するため、金利上昇の圧力が生じることになる」と予想した。
これとは対照的に、「信託やその他のシャドーバンキングへの監督管理の強化は、市場の金利を引き下げ、株式市場と債券市場に利益を与える」と予想する専門家もいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月7日