グリーンピースはさきに実店舗とインターネットの店舗で、浙江省の織里鎮と福建省の石獅市で製造された子供服のサンプル85点をそれぞれ購入した。検査の結果、半数以上からノニルフェノールが検出され、アンチモンの検出率は90%を超えた。ノニルフェノールは持久性と生物蓄積性がある環境ホルモンだ。こうした有毒有害物質が子ども服に残留していれば、健康を損なう恐れがある。
織里鎮と石獅市は中国最大の子ども服生産地で、全国98%の都市の市場をカバーし、生産量は全国の約40%を占める。瀋陽市場で販売される子供服の圧倒的多数は浙江省産または福建省産だ。
▽瀋陽の売り場には影響なし
瀋陽市の中街路にある総合ショッピング店のあるブランド子供服の売り場では、15日も販売が行われていた。その中にはフタル酸が検出されたスカートもあり、価格は269元(約4656円)と表示されていた。販売員の話によると、売り場に並ぶ商品はすべて関連部門の検査と測定を経たもので、合格とされた品質の製品だ。国が制定した「乳幼児および子ども用繊維製品の安全技術規範」はまだ草案の段階で、フタル酸は子ども用品への使用が明確に禁じられてはいないという。
ある業界関係者の話によると、関連機関が報告を発表しても、ブランドメーカーに改善を促すことしかできず、末端の販売現場に直接影響を与えることはない。だが消費者に注意を促すことは必要だ。高いものを買うのが大事なのではなく、大事なのは安全だ。子どもは重要な発育段階にあり、有毒有害物質の影響を受けやすい。親たちが子どもの衣類を選ぶ時は、機能や見てくれにばかり気を取られず、安全を第一に考えるべきだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月16日
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