中国最大のフェイスパックメーカーの美即控股とロレアルは13日、ロレアルによる美即控股の買収が、すでに中国商務部(省)の独占禁止法に基づく認可を得たと発表した。京華時報が伝えた。
昨年8月の公告によると、ロレアルは1株6.3香港ドル、計65億3800万香港ドル(8億4000万ドル)で美即控股を買収する提案をしていた。買収完了後、美即控股は香港証券取引所で上場廃止となる。中国商務部が今回の買収を許可したことにより、中国最大のフェイスパックメーカーが外資の手中に収められることになる。ロレアルはすでに中国化粧品ブランドの小護士と羽西を買収している。しかし小護士の現在の業績から、ロレアルがこれらのブランドを「温存」していることが疑われている。
今回の取引により、美即控股の創始者である佘雨原氏とその妻は、7億7000万香港ドルの現金を獲得すると見られる。しかし佘氏は今後も、同社のCEOを続けることになる。
北京志起未来マーケティング咨訊集団の李志起董事長は、「中国商務部の認可は、美即控股の買収案が確定されたことを意味する。美即控股は良い相手を見つけ、創始者も有終の美を飾り、多くの利益を手にすることができる。佘氏はCEOを続けるが、これは買収後の経営を無事に乗り切るためだ」と指摘した。
李董事長は、美即控股が将来的にロレアルからの全面的な支持を受けられるかについては未知数だとし、「ロレアルが美即ブランドを大切にするか否かについては、美即控股の今後の業績を見守る必要がある」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月14日