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マイクロソフトMSNが「中国大陸部専用」に (2)

 ▽中国大陸部でのサービス統合には問題点

 スカイプは世界規模のインターネット電話サービス会社で03年に設立された。利用者は専用ソフトを使って音声通話ができ、国内へも海外へも電話がかけられた。07年には中国のモバイルインターネット会社TOM在線と中国で合弁会社を設立し、出資比率はTOM在線が51%、スカイプが49%だった。

 昨年5月になると事情は大きく変わった。マイクロソフトは85億ドルでスカイプを買収すると宣言し、買収が完了すると、MSNがスカイプに統合されるとのうわさが広がった。マイクロソフトが2つのリアルタイム通話サービスを長期にわたり併存させるのが難しいこと、MSNよりスカイプのサービスの方が明らかに優れていることが背景にあった。

 中国ではMSNの運営権はマイクロソフトと上海聯和投資有限公司が共同出資して設立した上海美斯恩公司にある。MSNとスカイプが統合されれば、関連会社はTOM在線、マイクロソフト、上海聯和投資公司の3社になる。インターネット産業のアナリスト・呂伯望氏によると、スカイプは中国では長年、TOM在線に権限を与えて運営を行っており、運営の期限を迎えるのはまだ先だという。

 電気通信産業の専門家・項立剛氏によると、スカイプの中核はボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP、ボイップ、インターネットなどを利用した音声データの送受信技術)にあり、マイクロソフトはVoIP業務の営業許可証を取得していないため、今後の運営は違法となる可能性がある。情報技術(IT)のアナリスト・付亮氏も、スカイプでは直接電話をかけることができるが、マイクロソフトにはこの業務の営業許可証がないので、統合すれば違法状態が出現することになると話す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2012年11月8日

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