トヨタは日本本社の事業を徐々に中国に移しており、人材育成および現地化生産・研究開発の面からも、中国市場に対して力を注いでいる。
分かりやすい一例は、トヨタが中国に増設した技術研究開発センターで、ハイブリッド技術など先進技術の中国における生産コストを削減可能だ。またトヨタ中国法人の董長征執行副総経理、レクサス中国区の郎立新副総経理など、中国人役員が誕生した。
田氏は「上述した本土化・現地化の取り組みにより、『トヨタ中国』を『中国トヨタ』にする。このペースは今後も加速されるだろう」と語った。
田氏は近年の目標から話を移し、来年の自動車市場の複雑性を重ねて強調した。その一方で、一汽トヨタの新車発売計画が予定通り進行中だ。発売されたばかりのカローラEXのほかに、来年はスポーツカーの「86」も中国で発売される。86は中国の若きエリートをターゲットにしている。馬氏は「86の選択は人生の選択だ」と述べた。
86の発売もまた、トヨタの中国戦略の変化を示している。トヨタはこれまで、中庸・堅実のイメージを持っていたが、86の発売により異なるトヨタを見せつける。これはトヨタの中国における新たなスタートとなるだろうか。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月28日
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