イベントデー乱造に冷や水 12月12日は不発
今年からイベントデーとして扱われることが定着した11月11日の「独身の日」は、時間をかけた幅広い宣伝活動が行われ、インターネットショッピングをめぐるビジネスチャンスにつながった。だが同じく今年からイベントデー扱いになった12月12日「双12」のビジネスは不発に終わった。消費者の多くは独身の日前後のショッピング熱から冷め、一休みの時期、振り返りの時期に入っており、消費意欲は明らかに低下していたからだ。新華社が伝えた。
北京市に住む女性・張さんは、「もう買い物はできない。11月にネットショッピングで1万元近く使ってしまったから、今は金欠状態」と話す。電子商取引サイト(ECサイト)が繰り広げる双12のキャンペーンは気になったものの、買いたいという気持ちはそれほど起こらなかったという。
零点研究諮詢集団の徐興旺アナリストによると、双12に販売が低迷した主な原因は次の2つだ。1つは消費者が独身の日に消費力を使い果たしてしまい、これ以上売り上げを伸ばせなくなってしまったこと、もう1つは双12の「お得度」が独身の日を下回り、消費者の物欲をかき立てなかったことだ。
実際、買い物ラッシュの後に来るのは返品ラッシュだ。しばらく冷静になってみると、流れに乗って無計画な買い物をしたことを多くの人は後悔する。ジェットコースターのような激しい勢いのネットショッピングは売り手にも買い手にも満足感をもたらしつつ、疲労感も与える。