ソニー テレビ業務の損失で大赤字 (2)
▽「テレビ業務から撤退することはない」
ソニーの損失について、業界では過去数年間のイノベーション力の不足が原因との見方が一般的だ。かつてソニーはブラウン管の技術で一世を風靡したが、液晶テレビへの取り組みで出遅れ、急速に市場シェアを失い、韓国のサムスンに追い越されることになった。
栗田総裁によると、結果としてみると、ここ数年間のソニーには真の意味で画期的な商品や人気商品を送り出しておらず、イノベーション力が低下していた。だがソニーはかつて栄光をつかんだテレビ業務を放棄しようとはつゆほども思っていない。テレビ業務の位置づけは非常に重要であり、ソニーは決してテレビ業務から撤退しないという。
栗田総裁によると、今年4月に平井一夫氏がソニー本社の社長に就任し、ソニー復興計画を発表し、中心業務をモバイル、デジタル映像、ゲームとした。またテレビ業務の赤字を黒字に転換させることを重要な戦略としてうち出した。
ソニーのテレビ業務の全体的な目標は13年度に黒字を実現することだ。ソニーによれば、来年うち出す商品は非常に強いものとなり、中国市場での業績が赤字転換にとって極めて重要な意味をもつという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月26日