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中国で「違う顔」みせる海外ブランド 基準に隙

 同じ「ロート」(中国名:楽敦)ブランドの児童用目薬でありながら、中国で売られているものには防腐剤が入っており、日本で売られているものには入っていない。報道により、われわれは世界的に有名な多国籍製薬会社メンソレータムの傘下にある世界一の目薬ブランド・ロートが中国の消費者を「違った目」で見ていることを改めて思い知らされた。

 最近はこのような出来事が数多く見られる。ニュースをみれば、ユニリーバの傘下にあるクノールのインスタントスープ「濃湯宝」の事件、ネスレの粉ミルクのヨウ素含有量が基準値を超えていた事件、アディダスの衣類製品から有害物質が検出された事件、「SK-II」ブランドの化粧品から使用を禁止された物質が検出された事件など枚挙に暇がなく、海外産粉ミルクからファーストフードまで、自動車からデジタル製品まで、アフターサービスからリコールの待遇まで、中国の消費者はこれまで何度も他国とは違った対応をされてきた。

 海外ブランドは本国や世界での蓄積があるのをいいことに、中国では「違った顔」を見せる。これは隙があるからそこを突かれるのだと思われる。最大の隙は中国では一連の業界で基準の整備が遅れていること、市場の監督管理が厳格に行われていないこと、法律を破ってもそれほど「コスト」がかからないことだと考えられる。一部の物質は海外では使用が明確に禁止されていたり、使用量が厳格に定められたりしていながら、中国では依拠するものや基準がないことから野放し状態になっている。海外ブランドは問題が発覚すると、決まって「問題ある製品は中国では販売していない」、「製品は中国の基準に合致している」、「中国は賠償やリコールの対象外」などと言ってお茶を濁し、誠意のかけらもなければ、謝罪の言葉もない。

 海外ブランドが中国市場で「礼儀正しく」振る舞い、中国の消費者と他国の消費者を同等に扱うようにしたいと思うなら、政府の部門と民間の社会が力を合わせることが必要だ。まず関連部門が関わりのある業界の基準を速やかに修改訂し、一部の不真面目な企業が基準の「隙」を突くことを防止し、整った法律・制度によって違法な企業や規則に反した企業の処分を強化し、法律違反の「コスト」を引き上げることが必要だ。次に合法的な民間の権利保護団体を設立し、公益を実現する成熟した訴訟制度を構築し、消費者が権利をスムースに保護するルートを確立し、社会全体で法律に基づいて権利を保護しようとするムードを作ることが必要だ。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年4月18日

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