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家禽産業 鳥インフルで一日あたり10億元の損害

 中国畜牧業協会が主催する第6回中国産卵鶏産業発展大会がこのほど湖北省武漢市で開催された。大会では、参加した専門家と関連部門の代表により中国家禽養殖産業がH7N9型鳥インフルエンザの打撃という「寒い冬」を乗り越えるための対策が話し合われた。またインフルエンザが原因で人々の間に広がる家禽類への懸念を解消し、家禽類の消費への信頼感を高めるため、おいしい家禽類製品の試食タイムも設けられた。新華社が伝えた。

 全国畜牧獣医総合ステーションの李希栄ステーション長によると、最近、鳥インフルエンザの人への感染が家禽産業全体の発展に深刻なダメージを与えている。3月に人への感染が確認されて以来、家禽産業が受けた経済的損失は400億元に上り、一日あたり平均10億元が失われた計算になる。家禽類製品の価格は下がり続け、販売量も急激に落ち込んでいる。家禽を取り扱う企業は大きな損失を出し、社員の流出が深刻な状況だ。

 現在、深刻なダメージを受けている家禽産業は急いで「寒い冬」を乗り切らなくてはならない。農業部(農業省)畜牧業司の王宗礼副司長によると、家禽産業を回復させるために今、真っ先にやらなければならないことは消費への信頼感を高めることだ。そのため専門家と関連部門の指導幹部は率先して、モデルとなり、鳥インフルエンザと家禽類製品に対し正確な態度を取らなければならないという。

 今回の大会で、企業の代表や専門家らは「科学的に疾病に対処し、鳥と聞いてすぐあわてる必要はない」ということを一斉にアピールし、実際においしい家禽類製品を試食した。大会を見学に来た一般市民も活動に参加し、政府関係者や専門家と一緒に試食を行った。

 ある大会の参加者が次のように提案した。家禽産業が谷間から脱出しようとするなら、消費を振興するだけでなく、家禽産業内部の産業構造や発展モデルを調整する必要もある。とりわけ産卵鶏産業と生きたブタを取り扱う産業で発生する可能性がある生産能力の過剰というリスクに警戒し、不合理な空間配置、標準化や設備化のレベルの低さ、環境保護からくる圧力といった課題に積極的に向き合う必要があるという。また王副司長は、家禽産業は疾病のリスクが大きく、育種の水準が低く、標準化された一定規模の養殖が占める割合が低いといった問題により、継続的な発展が阻まれている。こうした問題はこれからの調整の中で徐々に解決する必要があると指摘した。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年5月20日

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