発展続ける中国の対外投資 外資導入を上回る見込み
商務部(商務省)の沈丹陽報道官がこのほど述べたところによると、中国の対外投資の急速な伸びはしばらく続く見込みで、そう遠くない将来、対外投資の規模は外資導入の規模を上回ることが予想されるという。ある専門家の見方によると、ここ数年来、中国企業は企業自身の実力の絶えざる向上と政策による支援の段階的な改善に伴って、グローバル化の歩みを著しく加速させ、海外進出戦略を積極的に実施して、国際市場に駒を進めている。中国企業の国境を越えた投資・事業運営の経験、能力、水準は今後の向上が待たれるが、中国の対外投資は引き続き力強い発展傾向を維持し、未来の成長の可能性は大きいという。「人民日報」海外版が伝えた。
▽対外投資が急速に増加
同部がまとめたデータによると、今年1-8月の実行ベース外資導入額は797億7千万ドルで、前年同期比6.37%増加した、8月は83億7700万ドルで前年同月比0.62%増加した(銀行、証券、保険分野のデータを含まない)。
また同データによると、1-8月には国内の投資家が世界156カ国・地域の企業3583社に直接投資を行い、金融分野を除く直接投資は累計565億ドルで同18.5%増加した。地方の企業による対外直接投資は186億9千万ドルで同21.6%増加し、同期の対外直接投資全体の33.1%を占め、増加率は全国平均を3.1%上回った。
沈報道官は、中国企業の海外進出は今後も好調さを維持する。そう遠くない将来、対外投資の規模は外資導入の規模を上回ることが予測されるとの見方を示す。