日本の財務省が27日に発表した貿易に関する統計データによると、2013年の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は11兆4700億円の赤字となり、前年比65.3%増加して、過去最高を更新した。赤字は3年連続で、日本の「貿易立国」モデルは重大な曲がり角を迎えつつある。人民日報が伝えた。
原子力発電所の停止により、火力発電用の液化天然ガス(LNG)と原油の輸入が増加したこと、これに円安が輸入価格を押し上げたことが加わり、輸入額が大幅に増加した。13年の輸入額は81兆2600億円で同15%増加し、記録を更新した。このうちLNGの輸入量は同17.5%の増加、半導体などの電子部品は同37.4%の増加だった。スマートフォンの輸入が増加したため、中国からの輸入額が過去最高の17兆6502億円に達した。
13年の輸出額は69兆7800億円で同9.5%増加し、過去3年間で初めてプラスになった。米国向け自動車輸出が好調で、2年連続のプラスだった。米国は4年ぶりに中国を抜き、日本の最大の輸出対象国になった。日本の対中輸出は約3年間で初めてマイナスからプラスに転じた。とはいえ輸出の数量をみると同1.5%減少しており、3年連続の減少となった。
同時に発表された13年12月の貿易収支は1兆3021億円の赤字で、同月の記録を更新した。これにより日本は18カ月連続の貿易赤字となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月28日