米国は現地時間の13日、中国が世界貿易機関(WTO)の決定を履行せず、引き続き米国から輸出する鋼材に高額の反ダンピング・反補助金関税を課しているとして、WTOの紛争処理機関(パネル)に提訴した。米国が中国のWTO決定の履行状況について異議を唱えたのはこれが初めてのケースだ。商務部(商務省)条約法律司の責任者は14日、中国は米国の行いに遺憾の意を表するとコメントした。「新京報」が伝えた
このたび問題となった製品は、「方向性電磁鋼板」と呼ばれるハイテク鋼材で、主に変圧器、整流器、電気反応器、大型電気機械などの産業で応用される。米国貿易代表部(USTR)事務室が13日に発表した声明によると、WTOは2012年、中国のやり方はルールに違反しているが、中国は今なお当該製品に高額のダブル関税を課しているとの裁定を下した。USTRは中国がWTOの規定する水準まで関税を引き下げることを願うという。
10年4月、商務部(商務省)は方向性電磁鋼板に7.8-64.8%の反ダンピング税と11.7-44.6%の反補助禁制を課すことを決定。WTOにルール違反と裁定された後の8月1日からは、税率を7.8-19.9%および3.4%に引き下げ調整していた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月15日