総会でIBMx86事業買収を発表する楊元慶レノボCEO(23日) |
レノボはヒューレット・パッカード、デルに続く、世界3位のサーバー企業となった。レノボ・グループの楊元慶CEOは「収益性を信じたから買収した」と語った。新京報が伝えた。
10年は輪廻のようだ。2004年、レノボはIBMのPC事業を17億5千万ドルで引き継ぎ、今年、新たな布石を打った。レノボ・グループは23日、IBM側との協議締結を終え、23億ドルでIBMx86サーバーのハードウェアおよび関連サービス保全事業を買収したと発表した。x86はいわゆるローエンド・サーバーだ。
■年間売上目標の半額以下で買収
23億ドルの買収額には20億7千万ドルの現金、IBMに向けたレノボ・グループ株式1億8200万株の発行が含まれる。IBM社員7500人はレノボ・グループに移る。楊CEOは、買収はレノボに毎年、50億ドルの売上をもたらすと見込んでいる。
IT調査グローバル大手、IDC中国地区の霍錦潔・総裁は、レノボにとって、買収対象年間売上目標の半額以下で買収に成功したことは非常にお得だ、とみている。
IDCの統計によると、2012年第4四半期(10-12月)から2013年第3四半期(7-9月)、IBMx86の売上高は55億1200万ドル。13.9%のシェアで世界3位だった。「利益率5-10%で計算すると、本事業は毎年、レノボに3億-5億ドルの利益をもたらす。投資は5年で回収できる」と霍錦潔氏。
IDCのデータでは買収完了後、世界サーバー市場でレノボのシェアは14%になり、ヒューレット・パッカード、デルに次ぐ世界3位のサーバー企業になる。サーバー分野で、レノボは再度、両巨頭と肩を並べることになった。