アリババ・グループは2月19日、B2Cモール「天猫(Tmall)」の輸入商品販売サイト「天猫国際」の開設を発表し、中国人消費者向けに海外の輸入商品を提供することになった。国際商報が伝えた。
天猫国際が取り扱う商品は100%海外製、売り手も100%海外企業で、100%直送のサービスを提供する。天猫国際に入居する企業は、すべて中国大陸以外の実体を持つ企業で、海外での小売の資格を持つ必要がある。また販売される商品は海外を原産国とするか、海外で販売されている商品でなければならず、国際物流網を通じ中国の税関を通過する必要がある。天猫国際は現在マタニティ・ベビーグッズ、食品・ヘルス、コスメ、アクセサリー・靴・バッグという4大カテゴリーを持ち、今後はより豊富な内容に拡大していく。
関連データによると、中国の海外代理購入販売市場の2013年の取引規模は700億元(約1兆1900億円)に達した。中国人消費者が2012年に、アリババの決済サービス「支付宝」を使用した「海淘」(海外や大陸部外からのインターネットによる商品購入)の消費規模は前年比117%増となり、国内ネット通販の64.7%の成長率をはるかに上回った。国内市場にとって、海淘は突如海面に浮上した豊かな島で、その開発が待たれている。しかし中国人消費者の海淘の操作と手続きは非常に複雑で、英語を理解し、外貨建てのカードを持つ必要がある。さらに商品購入後に通運業者を通じ国内に輸送する必要があり、30−45日待たされることが多い。