競争が激化する中国市場でシェアを高めるため、世界自動車メーカーは低姿勢になり、中国市場に迎合した新車を投入している。他にも新技術・新プラットフォームの搭載が、今年の北京モーターショーにおける重要な措置となっている。フォルクスワーゲン(VW)は電気自動車(EV)で攻勢をかけ、ゼネラル・モーターズ(GM)は小型SUV事業を強化し、技術競争を展開している。科技日報が伝えた。
◆VW、EVで攻勢
フォルクスワーゲングループのマルティン・ヴィンターコルン会長は北京モーターショーの前日、「当社は中国で再び開拓者の役割を担い、中国自動車産業の歴史において最大規模のEV行動を開始する。電気自動車『e-up!』およびゴルフのEV版を発売し、EV攻勢を仕掛ける」と語った。
モーターショー前日に開かれたイベント「VWの夜」で、VWは多くのブランドと車種を北京で公開した。プラグインハイブリッド版(PHV)ベントレーのコンセプトカー、アウディA3 Sportbacke-tron、HV版新型トゥアレグ、up!、ゴルフGTE、ポルシェ918Spyderの6車種の新エネ車が登場した。VWは来年、さらにPHVの新車を2車種発売する予定だ。ヴィンターコルン会長は、「中国の工場で実施中のモジュール化戦略により、当社はほぼすべての車種のEV版を開発できる。コンパクトカーから大型の高級車まで、EVからPHVまでを網羅する」と述べた。
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