中国財政部(財務省)は12日、全国の4月の財政収支状況を公表した。これによると、4月の全国財政収入は前年同期比9.2%増の1兆2481億元(約20兆4400億円)、うち中央財政収入は同8.5%増の5812億元(約9兆5205億円)、地方財政収入(直接的収入)は同9.8%増の6669億元(約10兆9222億円)だった。人民日報が報じた。
1月から4月までの全国財政収入は、前年同期比9.3%増の4兆7507億元(約77兆8千億円)、全国財政支出は同9.6%増の3兆9842億元(約65兆2500億円)。支出のうち、社会保障および就業支出は同13.9%増の6025億元(約9兆8700億元)、医療衛生および計画出産支出は同18.5%増の2946億元(約4兆8200億円)、教育支出は同9.7%増の5819億元(約9兆5300億円)、都市農村コミュニティ支出は同14.1%増の3275億元(約5兆3600億円)と、増加幅はいずれも、支出が収入を上回った。
財政部財科所の白景明副所長は、上述の実績について、次の通りコメントした。
4月の全国財政収入は、第1四半期(1月から3月)の下落傾向に歯止めをかけた。中央財政と地方財政はいずれも安定的な増加を維持、増加幅と経済成長はほぼ同じパターンで推移している。3月の全国財政収入は、いくつかの特殊な原因によって、増加幅がかなり抑えられ、特に中央財政収入は前年同期比1.4%減少した。中央財政収入の増加幅が4月にやや持ち直したことは、昨年の所得基数が低かったことによるものと考えられる。また、中国経済が穏やかに合理的なゾーンで回っており、経済の構造調整もかなり効果が表れてきていることも、4月の回復に密接に関係していると見られる。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月13日