難病の車いす男児「警察官の夢」に300人　江西

　江西省・新余市郊外に住む鄒駿億君は、幼い頃から明るく健康に育ち、大人になったら人民警察官になりたいという夢が芽生えた。

　しかし昨年12月、4年生の鄒君に難病が発生、無念にも車いす生活となった。母親の陳青梅さんによると、北京武装警察総隊第三病院の主治医は、「『筋肉の栄養不足』による極めて稀な病気で、世界的にも完治例は少ないが、すみやかな治療で悪化を防ぐことが可能だ」と語った。

　鄒君の警察官の夢が新余市政府微博（ウェイボー）「新余発布」で紹介されたことが注目を集めた。鄒君の強い志に感銘した人々から、「夢を叶えさせて」との声がつぎつぎと寄せられた。「新余発布」責任者で同市共産党委員会宣伝部ネット宣伝弁公室の敖衛兵・主任は、「ネットユーザーの皆さんの呼びかけで、市委員会宣伝部と市公安局は『鄒駿億君の夢支援』大型公益イベントの企画を決めました」と語った。

　難病の男の子の夢は、全市民の心をたぐり寄せた。年頃の少女から80歳以上のお年寄りまで、ボランティア約300人が「強盗」「人質」役に応募した。度重なる選考の結果「強盗」2人、「人質」3人が選ばれ、11日午前11時、市内大型ショッピングセンター前で、真冬の「温情大芝居」が上演された。（編集HT）

　「人民網日本語版」2014年1月13日