青海省文物考古研究所から得た情報によると、同研究所、四川大学考古学部、四川大学中国チベット学研究所、成都博物院考古研究所の発掘隊は青海省玉樹チベット族自治州治多県東部に位置する参雄ガ朔遺跡(ガ=乃の下に小)で、2年間にわたる系統的な調査と発掘を実施し、チベット高原北東部で文化層から多くの細石器遺跡を発見した。光明日報が伝えた。
同遺跡は治多県立新郷の通天河沿いに位置し、県の中心地から50キロ離れている。同遺跡はチベット高原の草原に位置し、標高4030mに達する。遺跡の総面積は約1万平方キロメートルで、中心区の面積は約1万5000平方メートルに達する。
発掘隊のリーダーの蔡林海氏は、「チベット高原の発掘作業ではこれまでも多くの細石器が見つかっているが、いずれも地上から発見されていた。今回は初めて地層から細石器が発見され、非常に興奮している。これはチベット高原の人類の早期の生産、生活方式の理解を深める上で、非常に重要な価値を持つ」と説明した。全体的に見て、同地区の細石器遺跡は小型の石器を中心とし、スクレイパー(刃状、へら状の器具)などに加工されているものは少ない。石の欠片の状態を見ると、その石器加工技術が成熟していたことが分かる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月27日