中国教育部(省)はこのほど、海外留学する学生の数が増加の一途をたどっていることや政府が海外人材に対する支援を強化していること、中国国内で人材の必要が日に日に高まっていることなどを背景に、近年、留学帰国者の数が急増していることを明らかにした。新華網が報じた。
統計によると、2013年、留学帰国者の数は35万3500人と、今世紀始めと比べて30倍近くに上った。同数は、毎年平均32.4%増の勢いで増加している。
最近、留学から帰国した人を対象に実施された調査によると、修士学位取得者が63%と大部分を占め、学士学位取得者が30%、博士学位取得者が6%だった。人気の留学先は、米国やオーストラリア、英国、日本、カナダ、シンガポール、韓国、ニュージーランド、フランス、ドイツ、ロシアなどの教育先進国。
留学者が専攻している学部を見ると、修士課程や学士課程では、主に商業系や社会科学系の学部に集中し、博士課程では理工系の学部に集中していた。
統計によると、1978年から2013年の年末までに、中国政府が派遣した留学生の数は計16万6900人に到達。うち、在学中の学生の数は3万400人、留学帰国者の数は91.6%に当たる12万5千人となっている。その多くが、帰国後大学や科学研究機関で働き、大部分が業務の中核を成すポストに就いている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月30日