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人類ががん細胞を餓死させる? 清華大学の研究で重要な進展

人民網日本語版 2014年06月10日15:03
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清華大学が発表した情報によると、同校医学院の顔寧教授が率いる研究チームはこのほど、世界で初めて人体のグルコーストランスポーターである「GLUT1」の結晶構造を解析した。同研究が進めば、がん細胞の「栄養チェーン」を遮断し、これを「餓死」させることができる可能性がある。この成果はこのほど出版されたネイチャー誌に掲載され、業界から高い評価を受けた。北京晨報が伝えた。

ブドウ糖は地球上の各生物にとって最も重要かつ基本的なエネルギー源だ。ブドウ糖の代謝の第一歩は、人体の最も基本的な単元である細胞への進入だが、水溶性のブドウ糖は油のように細胞膜を通過することができない。ゆえに細胞膜を通過する「トランスポーター」の役割が、極めて重要になる。

顔教授は、「GLUT1はがん細胞の新陳代謝の過程においても、重要な機能を発揮する。がん細胞は大量のブドウ糖を消費しなければ、成長と拡大を維持することができない。GLUT1が細胞内に多く存在すれば、がんが発生する可能性がある。GLUT1の形成・構造・メカニズムを解明できれば、これを通じてブドウ糖の移動に対して人工的に干渉することが可能になる。正常な細胞に対するブドウ糖の供給を拡大することによる治療のほか、がん細胞へのブドウ糖の供給を遮断することでがん細胞を餓死させることもできる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年6月10日

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