韓国現代経済研究院は8日、「韓中日輸出競争力比較」と題する報告書を発表した。それによると、主要輸出製品の競争では、韓国製品の競争力が日本製品を上回った。また中国製品の競争力が著しく上昇しており、すでに日本を追い抜き、韓国との距離を縮めているという。「環球時報」が韓国連合通信社の報道として伝えた。
同報告書は、中日韓に関わりの深い石油化学、鉄鋼、鉄鋼製品、機械、情報技術(IT)、自動車、造船、精密機器の8分野の製品について、輸出競争力を比較した。その結果、韓国の8分野の貿易競争力指数は2012年の0.07ポイント(p)から13年は0.09pに上昇した。日本は12年の0.05pが13年は0.01pに低下し、韓日両国の差が開いている。一方、中国は00年のマイナス0.11pから13年は0.04pに上昇し、韓国との差が徐々に縮まった。
同指数はマイナス1からプラス1の範囲で示され、0に近ければ近いほど競争力が平均レベルにあることになる。マイナス1に近づけば競争力が弱まったことを、プラス1に近づけば強まったことを示す。
市場別にみると、韓国の中国市場にしぼった貿易競争指数は06年の0.24pから13年は0.33pに上昇し、米国市場にしぼった同指数は0.29pから0.41pに上昇し、欧州連合(EU)市場にしぼった同指数は0.40pから0.02pに低下した。
輸出製品別にみると、韓国は石油化学、鉄鋼、IT、精密機器の分野で指数が上昇し、ITと造船の分野では中国よりも優位に立つが、鉄鋼、鉄鋼製品、機械などの分野では中国に追い抜かれた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月9日