2014年7月11日  
 

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VWがトヨタ包囲網 中国市場で独日の戦いが過熱

人民網日本語版 2014年07月11日08:29

中国第一汽車株式有限公司とドイツのフォルクスワーゲン(VW)はこのほど北京で、「一汽-VW新生産基地建設に関する共同声明」に調印し、山東省青島市に一汽-VWの華東生産基地を、天津市に華北生産基地をそれぞれ建設することを明らかにした。一汽-VWにとって、青島の生産基地は5番目の工場に、天津の生産基地は6番目の工場になる。天津第6工場は一汽-トヨタの拠点に近く、またしても血なまぐさい戦いが起こることが予想される。中国経済網が伝えた。

▽天津第6工場 トヨタ包囲の狙いは明らか

一汽-VWが第5工場を建設することが明らかになると、建設地に関する推測が広がった。業界関係者の多くは、華東エリアにあり、巨大な市場を抱え、強みが明確な青島になると予測した。この予測は当たったが、当たったのは前の半分だけで、後ろの半分の天津工場建設は予測できなかった。青島の第5工場と天津の第6工場を同時に建設することにより、一汽-VWは大きな勝負をかけようとしている。

天津には自動産産業の発展にふさわしい優れた環境が備わっており、特に重要なのは一汽-トヨタがあることだ。天津港の強みと部品をめぐる強みは言うまでもなく、一汽-トヨタはこうした強みを生かして、天津の地理的な優位性をしっかりとその手に握ってきた。

地理的な優位性があるため、VWも天津進出を長らく願ってきた。またトヨタを包囲したいと考えた場合、天津は必ず抑えなければならない場所だった。2012年以降、ドイツのVW本社は約17億ユーロ(約2351億円)を投じ、天津開発区でVW社の自動変速装置プロジェクトを進めてきた。VWは今回の戦いに向けて準備万端だ。おまけにここ2年ほど一汽-VWの業績は振るわず、VWが敵をたたきのめすのにこれほど最適のタイミングを逃すはずがない。広州を傘下におさめたVWは天津に主戦場を移し、包囲されたトヨタにはもはや逃げ場はない。


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