中国の大都市のホワイトカラーが「家で食事」をしているかを調査した研究報告がこのほど、北京で発表された。中国青年網が報じた。
同調査は、 北京や上海、広州、深センの月收4000元(約6万6千円)以上のホワイトカラー(18-60歳)1042人を対象に実施された。
大都市のホワイトカラーは仕事上のストレスが大きいほか、接待も多く、生活のリズムも早い。そして、自分の時間は少なく、帰宅して食事するのが難しい状況になっている。端的に言うと、「仕事が忙しいため、帰宅して食事する時間がない」のだ。同調査では、北京、広州、深センの3都市のホワイトカラーの約4割が「外食」で済ませていた。うち、最も多いのは、深センのホワイトカラーで、42.4%が「外食」で済ませていた。北京は35.2%だった。
「家で食事」という中国の伝統が、多忙な都市生活で影をひそめるようになっているほか、女性ホワイトカラーの40%が「台所に立ちたくない」と答えるなど、「女性が家事」という伝統的な観念も消えようとしている。一方、「台所に立ちたくない」と答えた男性のホワイトカラーは32%にとどまった。そのほか、「よく家で食事をする」と答えた回答者のうち、84%が「健康のために特に飲食に注意している」と答えた。
家で食事をすることが減ることに付随した問題も増加している。例えば、「出費が多くなる」や「不衛生」などだ。夕食を例にすると、回答者の49.7%が、家で食べると「20元(約330円)以下で済む」と答えたのに対し、外食でも「20元以下で済む」と答えたのはわずか9.9%だった。そして、40%が外食すると「50-100元(約825-1650円)」かかると答えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月14日