中国東方航空が13日に発表した情報によると、同社は機内ネットサービスの地上試験を完了し、SNSによる交流、ウェブサイトの閲覧などの各機能を実現した。これは中国大陸部で間もなく、初の機内ネットサービス便が誕生することを意味する。新華網が伝えた。
東方航空、中国電信(チャイナ・テレコム)、パナソニックは、衛星通信を利用した機内ネットサービスの実用化検証便の初飛行に向け、このほど上海で地上ネットワーク試験を実施した。同試験は、飛行中の乗客の身分認証後のネット接続、SNSによる交流、ネット動画、ウェブサイト閲覧などの全面的な内容となった。
東方航空モデルチェンジ弁公室副室長の張馳氏は記者に対して、「各機能は当日の試験に合格した。1万メートルの高空における通信速度は、最高で50Mbpsに達する。しかし衛星によるデータ通信は約10万キロの距離を隔てているため、乗客が1万メートルの高空でウェブサイトを開く際、1秒内のタイムラグが生じる」と説明した。
地上試験後、東方航空は中国電信、パナソニックと飛行試験を実施し、ネットワークが効果的・安定的に稼働するかを調べる。この2項目の試験が順調に完了すれば、北京―上海の実用化検証の初飛行で、乗客は衛星通信による空のインターネットを使い、ネットサーフィンを楽しめるようになる。
東方航空は監督管理部門の許可により、通信衛星「亜太6号」のKuバンドの衛星高速ブロードバンドネット接続資格を取得し、登録番号「B-5903」の豪華ワイドボディ機「A330-200」への設備取り付けを完了している。地球と同軌道上の衛星を利用した機内ネットサービスは、世界で最も先進的かつ幅広く活用されている空と地上を結びつける技術だ。
改造後のA330-200は空と地上のネットワークと自動的に接続する機能を持ち、航行高度が1万フィート(3000メートル)以上に達すると、空のネットワークに自動的に切り替わる。この高度を下回るか、飛行中の揺れや航行の安全に影響を及ぼす気象状況になった場合、ネットワークが閉鎖され、飛行中の万全を期する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月14日