中国核工業集団公司が16日に発表した情報によると、同社の400トン級核燃料製造工場の増築が完了し、金属ウランの年産が400トンから800トンに急増し、世界トップ水準となった。これは100万kW級加圧水型原子炉30基分の燃料交換の需要を満たす。科技日報が伝えた。
中国大陸で稼働中の原子炉は20基、建設中の原子炉は28基に達する。国はこのほど原発プロジェクトを急ピッチで進めるよう指示した。3年間の「蟄居」を経て、中国の原発再稼働が進められている。原発の発展に伴い、原子炉の「食料」である核燃料の需要が日増しに増加している。
同工場は中国2大核燃料製造工場の一つで、1986年に中国初の加圧水型原子炉用核燃料の生産ラインを敷設してから、導入・吸収・革新により、金属ウランの年産を75トンから800トンに拡大した。同工場はこの20年間に渡り、大亜湾、嶺澳、秦山、田湾、福清、寧徳、紅沿河、陽江、パキスタンなどの原発に約9000の燃料集合体を提供しているが、品質上の原因による破損は発生しておらず、品質が世界先進水準に達している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月17日