台湾「飛航安全調査委員会(飛安会)」は28日午前、台湾機墜落事故第1回特別調査チーム会議を開催した。飛安会の王興中執行長は、「調査チームはすでに、事故機のブラックボックスの記録データダウンロードと解析を終えた。記録のコピーを完成させ、各項目のパラメータを確認した後、速やかに公表する」と述べた。人民日報海外版が伝えた。
王執行長は、「ブラックボックスの1つは、飛行データを記録するフライトデータレコーダー(FDR)で、調査チームは現在、このFDRに記録されている飛行データ138件の正確性について検証を進めており、検証が終了すれば、速やかに公表する。もう1つのブラックボックスは、操縦室の会話と音声を記録したコックピットボイスレコーダー(CVR)で、CVRについては、音声データの文字起こしを進めている段階だ」と説明した。台湾の関連法規によると、操縦室の会話と音声を公表することは認められておらず、飛安会は、文字起こしデータの概要を対外発表するか否かをめぐり検討する予定という。
飛安会は、今回の事故に関する報告書を、次の3段階に分けて発表する。
1 28日以内に国際民間航空機関(ICAO)に初期報告を提出し、事故を正式に記録する。
2 3、4カ月以内に、CVRの文字起こしデータを含む事故資料報告を提出し、事故の内容説明を行う。
3 1年後に台湾機墜落事故の最終報告書を提出する。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月29日