清華大学と雅ロウ江流域水電開発有限公司は四川省成都市で3日、中国錦屏地下実験室第2期の共同建設に関する合意書に調印した。これは中国の大深度地下実験室の拡張工事が正式に開始されたことを意味する。人民日報が伝えた。
同建設工事には4組・計8室の実験室および関連施設が含まれ、2015年末に土木作業を終える予定だ。容積は現在の4000立方メートルから12万立方メートルに拡大され、より多くの大深度科学実験プロジェクトを同時に推進できるようになる。竣工後は、世界に向けて開放される国家級の基礎研究の場になる見通しだ。
中国錦屏地下実験室は世界で最も深い地下実験室で、2400メートルの岩盤下に位置する。このような大深度地下実験室ならば、高エネルギーの宇宙線が最大限に覆い隠され、ダークマターの測定など重要な基礎的・先進的な課題の研究に対して、「清潔な」放射環境を提供できる。測定結果によると、同実験室周辺の岩石の純度は非常に高かった。これは「清潔な」地下実験室が必要とする重要な指標だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月4日