今年1-6月、トヨタは傘下の日野自動車とダイハツの業績を加えると世界で510万台を販売したことになり、フォルクスワーゲン(VW)の497万台およびゼネラルモーターズ(GM)の492万台を抜き、再び世界一の座に輝いた。中国経済網が海外メディアの報道として伝えた。
▽トヨタに迫るVW
注意しなくてはならないのは、VWの上半期販売台数には大型トラック類が含まれていないことだ。国際分析機関は、傘下のトラックブランドのマンやスカニアの上半期販売台数が約10万台に達しているという。つまり、VWの上半期に販売台数は507万台に達して、トヨタとの距離が大幅に縮まるということだ。
海外メディアの報道によると、今年上半期のトヨタグループの世界での販売台数は前年同期比3.8%増加した。VWは同5.9%の増加だった。今年第2四半期(4-6月)、VWの生産台数は約257万台で(マンとスカニアの両ブランド車を含まず)、トヨタの251万台を抜いた。ここからわかることは、VWの世界規模での成長ペースがトヨタを上回ったということだ。
コンサルティング会社HISオートモーティブの日本人アナリストは、「VWの1-6月の世界市場での業績には目を見張るものがある。VWの販売台数増加は主に米国市場の貢献による。まず、米国経済が好転していること、次に、消費者の自動車購入の好みが伝統的な乗用車からトラックやSUVへと変化していること、こうした点がVWに有利に働いた」と話す。
▽中国市場が勝敗を決める
またトヨタもVWも、今では中国自動車市場を相当に重視しており、中国市場が将来、両社のどちらが販売台数世界一になるかを決定するとみられる。だが両ブランドの市場での業績には大きな開きがある。
今年上半期、VWの中国での販売台数は181万3千台で、同17.5%増加した。このうち輸入車は11万2千台、現地生産車は170万1千台で、合弁ブランドの上海大衆が85万1千台、一汽-大衆が85万台だった。