その原因を掘り下げると、以下のことが思い当たる。
中国社会の急激な変化、経済の急成長、社会問題の多様化によって、日本の読者は、中国を見るとき、まるで万華鏡を見ているような気持になる。連日、多くの社会ニュースが、これまで馴染みのなかった中国の現実に取って代わるようになった。そして、中国文学から中国を垣間見ようとする情熱が、巨大な変化に直面して茫然と立ち止まってしまったかのようになった。つまり、中国現代文学は、日本が中国を理解する流れのなかで、置き去りにされてしまったのだ。
郭敬明氏の小説の翻訳を手掛ける翻訳家の泉京鹿氏は、「毎日、中国の小説を原文で大量に読むが、時にはやるせなさを感じる。中国の若手作家による小説は大好きだが、出版に関する出版社との交渉は極めて難しく、思わず気がふさいでしまう」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月1日