北京市懐柔区第一中学(懐柔一中)の校門から、数人の男子生徒が出てきた。彼らのヘアスタイルは全員、クルーカット(短い角刈り)だ。同校では、校則の髪型規定に反する生徒が校内に入ることは禁じられている。男子生徒だけではなく、女子生徒に対しても、「ダウンヘア(髪をまとめず、頭頂から下げた髪型)」「カラーリング」「パーマ」「ヘアマニキュア」を禁じている。一部の生徒からは、「あまりにも厳しすぎる」という声が上がっているが、学校側はこれらの規定について、「生徒が学習に集中するため」と説明している。新京報が1日付で伝えた。
学校側が生徒の髪型を厳しく規制していることについて、同校政教処の彭処長は、「学校側は、新学期の開始前に、さまざまな方法によって、本校が定める髪型の基準について学生に事前に告知した」と語った。
生徒の髪型や服装に関して厳しい規定を定めた理由について、学校側は、「管理がしやすいこと」「学生が清潔できちんとした身なりを保つことで、服装やヘアスタイルに費やす時間を減らし、その分学習に集中できること」の2点を挙げている。
〇専門家:「校則を定める際には、保護者や学生の意見も取り入れるべき」
21世紀教育研究院の熊丙奇副院長は、次のような見方を示した。
懐柔一中が生徒に要求する髪型の条件は、やや厳しすぎると言わざるを得ず、かえって逆効果になり、学生の個性を押し殺してしまう恐れもある。また、学校側は、校則を決める際に、決定までのプロセスに民主的な方法を取り入れるべきで、保護者や生徒の意見にも注意深く耳を傾ける必要がある。かなり多くの反対意見が保護者や生徒から出た場合は、規定の変更について考えるべきだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月2日