中国人民対外友好協会、中日友好協会、日本全国知事会主催による第2回中日省長・知事フォーラムが28日午後、北京で開催された。フォーラム終了後、人民網記者が日本全国知事会の山田啓二会長(京都府知事)に両国間の交流の現状についてインタビューを行った。人民網が伝えた。
記者:第2回中日省長・知事フォーラムが成功裏に開催されたましたが、日本知事会の会長という立場から、省長、知事間の交流の情況についてお聞かせください。
山田:はい。フォーラム開催の主な目的は二つあります。一つは友好的かつ安定した日中関係を構築し、両国の民間交流を深め、信頼関係を築いていくということです。目下、中国と姉妹都市関係を締結する日本の地方自治体は250に上り、相互交流は非常に盛んで、友好的な関係作りを実現しています。こうした交流をさらに推し進め、日中友好の基盤を固めていくことが本フォーラムの目的の一つです。もう一つは、観光分野の発展や地域経済の活性化への取り組みなど、我々は各都道府県や各市町村の第一線で業務に当たる立場にあります。日中地方自治体の交流はまさに日中両国間の具体的な課題の解決につながると考えており、こうした交流の場を設けることで両国の互恵関係を深めていく、これが二つ目の目的です。
記者:今回は第2回の中日省長・知事フォーラムとなりましたが、今年のフォーラムではどのような成果が得られたとお考えですか。
山田:第2回のフォーラムと銘打っていますが、省長と知事の交流は実際には17回に渡って行われてきました。最初の15回は双方の友好往来の促進という主旨の下、「意見交流会」という形式で行われてきました。それが前回から、双方が共通の課題と議題を検討するという主旨の下フォーラムの形式に改められました。第1回のフォーラムでは主として交流の基盤を固め、今回はPM2.5の解決といった具体的課題に言及して協力の方法について議論しました。また、相手側のニーズに応えるための意見交換のプラットフォームを設け、ここで互いのニーズをマッチングさせ、双方が直面する課題について非常に具体的な対策を講じることが可能となりました。ですので、第1回のフォーラムでは交流の礎を築き、今回はその上に具体的課題の解決の道を切り開いたといえるでしょう。