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拡大する日本の高齢者犯罪 中国に与える啓示

人民網日本語版 2014年11月24日10:30

「日本経済新聞」14日付夕刊によると、同日、閣議報告された「2014年版犯罪白書」で、日本では65歳以上の高齢女性の万引き(窃盗)再犯率が性別・各年齢層のなかで最高であることがわかった。「国際在線(CRI Online)」が伝えた。

日本は資本主義の先進国として、世界でも高齢化が最も深刻な国のひとつ。人口高齢化は日本社会に多くの難題をもたらし、高齢者による犯罪は、すみやかな解決が待たれる新たな問題となりつつある。日本は社会保障が相対的に完備されており、また人口・文化的素養も相対的に高い社会のため、女性犯罪は本来、それほど多く日常生活の中にはみられなかった。なぜ日本の高齢女性の犯罪率、また再犯率が高くなったのだろうか?

高齢女性の犯罪動機の多くは、親族を失った心理的充足だ。くわえて日本の現在の人口出生率は縮小を続けており、多くの高齢者は頼りになる子女がいない。精神的に一種の孤独・苦しみ・身寄りのいない状態で長期的に生活を続けることで、一部のお年寄りの心理に、比較的深刻な誤解が生じることがある。そして「万引きは小さな事」、大変な犯罪ではない、と考えるお年寄りが増え、万引きをすることで孤独の寂しさを満たし、もしくは生活必需品を得ることにもなりうる。

日本の高齢者犯罪率が高い事実から私たちは、一つの国が急速に高齢化社会に入った後、すなわち社会保障が非常に完備され、お年寄りの生活に心配はないが、社会各界・行政が高齢者の気持ちや心理に関心を払わなければ、高齢者層はさまざまな社会問題を引き起こし、犯罪率上昇の一端となる可能性がある、とみる。

中国は現在、高齢化社会入りの初期段階にあるというより、すでに中級高齢化社会となった。中級高齢化社会には社会保障の相対的完備が求められるのみならず、高齢者への関心が、物質的充足から精神的満足に移ることが必要だ。

よって高齢者に関する心理的研究、および日常的スポーツ娯楽施設普及の重要性が際立ってくる。だが養老ベッドの「確保困難」が続く現在、「高齢者への心理的ケアを議事日程に組み入れる」ことは、幾分ぜいたくと言わざるを得ない。しかし行き過ぎであるか否かに関わらず、この問題に早かれ遅かれ直面する。日本の現在の高齢者犯罪の再犯率が高い現実をみつめ、中国として、関連機構はやはり早急にこの問題に対処すべきだろう。(編集HT)

「人民網日本語版」2014年11月24日

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