2012年12月の就任以来の日本の安倍晋三首相による、国家安全保障会議の設立、特定秘密保護法の制定、「武器輸出三原則」に代わる「防衛装備移転三原則」の策定といった安保政策について「安倍内閣は戦後体制からの脱却を試みている」と考える専門家が少なくない。特に今年7月1日に安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定してからは、「日本は再び戦争を発動する危険に直面している」と考え、平和を愛し、戦争に反対する声を様々な形で表明する日本国民が増えている。
日本の著名な知識人や文化人でつくる憲法擁護団体「九条の会」は24日午後、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の撤回を日本政府に求める集会とパレードを東京で行った。
日比谷公園の集会会場で日本の民衆は朗読劇「9条を好きと言えなくなって」を演じ、現在の社会的雰囲気の中、憲法9条を好きだと公衆の面前で言えなくなった苦悩を表現した。東京大学名誉教授の奥平康弘氏は「安倍首相の提唱する『積極的平和主義』は『平和主義』の概念の濫用だ」と指摘。作家の澤地久枝氏は衆議院選で「戦争に反対し、平和を愛し、憲法9条を守る」候補者に投票するよう人々に呼びかけた。
午後3時、2500人余りの日本の民衆が「戦争反対」「憲法9条を守れ」「集団的自衛権の行使容認に反対」などのスローガンを叫び、「戦争に反対し、平和を愛する」考えを表明する様々な幟を掲げて日比谷公園を出発。銀座の大通りを通って、東京駅近くまでパレードした。銀座でショッピング中の少なからぬ人々が行進をじっと見つめていた。