2014年11月25日  
 

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人民銀が利下げ 市場の今後5つの予想

人民網日本語版 2014年11月25日08:11

中国人民銀行(中央銀行)が28カ月ぶりに思いがけなく金利引き下げに踏み切ると、楽しかった週末に緊張ムードが走った。引き下げの影響を受ける預金市場、貸出市場、株式市場、大口商品市場などはこれからどうなるのだろうか。「北京商報」が伝えた。

▽予想1:預金にきな臭さ

預金金利の引き下げに最も注目が集まっているが、人民銀はこのたび預金金利を調整しただけでなく、非対称の金利引き下げ方式も採用し、金融機関の預金金利の変動幅の上限をこれまでの基準金利の1.1倍から1.2倍に引き上げた。

銀行の金利が流出しているという争えない事実を前にして、中小銀行の多くは非常に素早く反応し、預金金利を上限いっぱいまで引き上げた。複数の銀行のサイトをみると、包商銀行、南京銀行、恒豊銀行をはじめとする多くの銀行が各期間の預金金利を20%引き上げ、その他の大手株式制銀行と国有4大銀行も10%以上引き上げた。計算すると、これまで1年満期定期預金の金利は3%で、上限の1.1倍にすると3.3%になる。利下げ後は0.25ポイント引き下げられて2.75%になったが、上限いっぱいの1.2倍にすると3.3%になり、つまり引き下げの前と後で変わらないということだ。

▽予想2:貸出金利の優遇幅が縮小

期間5年以上の貸出の金利は6.55%から6.15%に引き下げられ、住宅ローン利用者にとっては金利が6.1%優遇されたことになる。100万元を30年ローンで借りた場合、元利均等返済方式で計算すると、利下げ後の月返済額は261元(1元は約19.2円)減り、総額では9万4074.11元の「節約」になる。

多くの銀行が行動を開始して預金金利を上限いっぱいまで引き上げており、これは預金と貸出の金利差が一層縮小して、銀行の経営がますます困難になることを意味する。銀行関係者は、「これからは貸出金利の優遇のハードルが高まる可能性がある」と話す。

▽予測3:債権市場は強気に

大成基金管理有限公司の研究報告書によると、債権市場にとってこのたびの利下げは非対称な引き下げであり、貸出金利の引き下げ幅は預金金利の引き下げ幅を上回っており、人民銀の狙いは実体経済の資金調達コストを引き下げ、信用債券に好材料を与えることにあるという。また預金金利の0.25ポイント引き下げにより、リスクフリー金利を一層引き下げ、銀行の負債コストを引き下げることになるという。こうした誘導によって、銀行の資産運用商品の利回りを含む広範囲の負債コストの引き下げを期待することが可能で、これは債券の強気市場の後半戦を後押しする重要な要因になるとみられる。


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