個人で日本に旅行した際、老若男女を問わず、日本人の誰もが「手帳」と呼ばれる小型のノートを携帯し、愛用していることに気づいた。随時随所で愛用の手帳を取り出し、内容を確認する、あるいは何か書き留めている。日本の友人によると、手帳は、忘備録として役立つだけではなく、脳のストレスをかなり軽減してくれるという。金羊網が伝えた。
今ではベストセラー手帳となった「ほぼ日手帳」を考案した糸井重里氏が2010年8月、2011年手帳の展示予約販売会を京都で開催した。手帳の種類は計55種類、手帳のカバーは、プラスチック製、ナイロン製、革製、デニム生地製などさまざまだった。このほか、子供や若者向けのアニメキャラ系カバーも数多く揃っており、各消費者のニーズを満足させるための手帳デザイナーの努力が垣間見えた。東日本大震災が発生した2011年3月以降、手帳の販売量が大幅に増加した。被災者が手帳を使って自分の体験を記録することで、少しでも心の苦痛を和らげ、忘れ去ろうとしたことが、その大きな理由だった。
友人によると、日本人は一人平均3冊の手帳を持ち、1冊は生活用、1冊は仕事用、あと1冊には、自分の思ったことを気の向くままに記録するという。