2014年12月3日  
 

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呉清源さんを偲ぶ中国の囲碁界の名人

人民網日本語版 2014年12月03日08:33
芮乃偉

昭和最強の囲碁棋士、呉清源(ご・せいげん)さんが11月30日午前1時11分、老衰のため神奈川県小田原市内の病院で亡くなった。100歳だった。人民網が報じた。

呉さんの弟子・芮乃偉(ぜい・だいい)九段は取材に対して、「あまりに突然で本当に悲しい。私も昨日の夜知った。呉師匠は眠ったまま安らかに亡くなられた。冥福を祈っている。本当にさみしい」と悲しみに暮れた。

そして、「私の棋士としての生涯の後半は呉師匠のおかげ。呉師匠が私を、自分の力では到底達することのできない高みに引き上げてくださった。人格の面でも、囲碁、命に対する姿勢などの面でも、私は呉師匠の影響を大きく受けた」と、呉さんと出会えて幸運だったことを語った。

中国を代表する棋士・聶衛平(じょう・えいへい)さんも、取材に対して「とても悲しい。一昨年のこの時期にも、棋士の陳祖德(ちん・そとく)さんが亡くなり、今年もまた呉さんが亡くなった。囲碁界は貴重な人材を失った。本当に心が痛む」と悲しみを表した。

そして、「呉さんは囲碁界に、言葉では到底表すことのできない大きな貢献をされた。とても温厚で、親切な方。これまでに、呉さんのことを悪く言う人に会ったことがない。1980年代に、『囲碁の世界で大きく成長したいなら、日本に来て学ばなければならない。日本に来て私の家に住めばいい。遅かれ速かれ我々は切磋琢磨しなければならない』と言ってくださった。日本の囲碁界で、呉さんのように無私の思いを示す棋士は他にいない」とし、「呉さんは一生涯囲碁に打ち込み、他の棋士にもそれを求めた。ある時、私が日本で、瀋君山とコントラクトブリッジについて話しをしていた時、隣におられた呉さんが『二兎追うものは一兎も得ず』と真剣な顔付きで言ってくださった。その言葉には目からうろこの思いで、大きな影響を受けた」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年12月2日


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